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でんじゃ仕掛けのめとみ屋おじさん

Houses of The Holy / Led Zeppelin

 Houses of The Holyである。聖なる館である。ツェッペリン、五枚目のアルバムである。
幼児の群れが岩山を登る、ヒプノシスのジャケットが、めとみ的にも想像力をかき立てるなどと口走ろうものなら、一回目から最終回です、さようなら。
 いや、幼児はともかく、この美しいジャケットから、何も発想を得ないのは、めとみ屋としてもったいない。僕は絵を描くとき、オレンジと紫を好んで使うが、それは、このジャケットが一因だろう。オレンジの空、薄紫の子供の肌。悪趣味一歩手前。これこそが美だ。

 ジャケットが引き起こした騒ぎは置いておき、一曲目、The song remains the sameの華やかさに全ては凝縮されている。
 華やかなロックというのが、若い日の自分には衝撃だった。アルバム発売時の音楽状況を知るようになると、既にロックは何でもありの状態。前代未聞の曲ではないのだが、華やかさを表現した点では、今だに輝きを失わない。

 複数のギタープレイを重ねた音が、小柄で美しい、輝く水着を着た女子レスラーの、回転する姿を思い浮かばせる。四人の女子レスラーが、虹色に輝くリングで飛び回り、時にはねちっこく攻める。
 プランチャーだ、トペ・コンヒーロだと、動きをヒートアップされるごとく、終盤は勢いを増す。最後は、四方のコーナーポストから、ムーンサルトプレスやセントーンが同時に飛び交うのだ。闘うべき敵もおらず、観客もいない。四人の女子レスラーは、ただひたすらに、華麗な技を繰り出し、自らの体を傷つけてゆく。
 曲の最後は、「アー」という、ロバートプラントの、一人コーラス。だが、これこそが、試合の終わりを告げるゴングなのだ。美しく悲しいゴングである。

 二曲目のThe rain songへ繋がる流れは、戦士の休息を思わせる。
 それでも、こちらの曲だって、後半から盛り上がりを見せる。まるで、雨音を聞き続け、ジムのベンチに座り続けていた女子レスラーたちが、再び立ち上がる様だ。

 彼女たちは、永遠の闘いと休息を繰り返す。

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プロフィール

HN:
こぞさき・即・芳川香
Webサイト:
性別:
男性
職業:
日雇いめとみ屋
自己紹介:
めとみ屋。主に女子プロレスの絵を描く。物語作りと旅で人生終着予定。
(仮)名:こぞ咲・即・芳川香遊戯ノ縁正二階席色色空也黒白黄色残米食也稲荷狐鳴。
Twitter:@kozo_saki

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