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でんじゃ仕掛けのめとみ屋おじさん

HIGHWAY BUS / Magic

 Magicである。日本のロカビリーである。この曲収録のアルバム「ROCK'A BEAT」は90年。同じネオロカになるのだろうが、Black catsの音と比べれば、下敷きにしている音が既に違う。
 彼らの曲は、「Motorcycle boy」の方が、その80年代不良ドラマを思わせる大仰さから、ネタとして取り上げられ、聴いたことがある場合は多いかもしれない。「薔薇の刺青と革ジャン」「涙で~アクセル~」ですよ。そのまま80年代の女子プロレスに当てはまりますよ。クラッシュギャルズと極悪同盟の抗争が浮かんできますよ。
 けれど、僕は分析屋になるつもりはないので、本当に良いなあと思った方を取り上げる。「Motorcycle boy」も好きではあるが。

「HIGHWAY BUS」は、ロカビリーのビリー、ヒルビリー部分を抽出した、いわゆるカントリーバラードだ。その歌詞も、青春時代を思い出しながら、故郷へバスで帰っていくもの。
「放課後 校舎の隅で 初めてのキス 言葉も無く 少しうつむいた君を 鮮やかに今も覚えている」などと、僕らには無縁な世界だが、普遍的な郷愁への歌と転化する言葉がある。
「水銀灯の波」だ。どこにでもある水銀灯と故郷へ向かうバス。この言葉を組み込むことで、それぞれの青春を抱いてもいい物語なのだと認識させ、「胸が痛くて」と帰郷する人々の思いを代弁するのだ。
 一方で、郷愁だけではなく、町から町へとバスで移動したときの、虚しさも感じるかもしれない。これは、もっと大人になってからの感傷だろう。一匹狼のレスラーが大陸をバスで回る姿を、僕はこの音楽に見いだしている。
 明け方、バスは目的地へ近づく。水銀灯、朝焼け、澄んだ空気。虚しさが迫ってくる。僕は何をやっているんだろう? けれど、やっぱりバスへ乗る。いい仕事をした。僕の人生はこれでいいんだ。またバスに乗る。明け方、窓から見えるのは水銀灯、朝焼け、澄んだ空気・・・。

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コメント

プロフィール

HN:
こぞさき・即・芳川香
Webサイト:
性別:
男性
職業:
日雇いめとみ屋
自己紹介:
めとみ屋。主に女子プロレスの絵を描く。物語作りと旅で人生終着予定。
(仮)名:こぞ咲・即・芳川香遊戯ノ縁正二階席色色空也黒白黄色残米食也稲荷狐鳴。
Twitter:@kozo_saki

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